事故のようです
お昼前、
ピーポーピーポー ウー―――
という音が大きく近付いてきていることに、気付いた。
どうもこちらの路地に救急車が入ってきたようだ。
それと同時に、
「また、あの工場か?」
という思いが生じたが、ウー――――という消防の音を聞き、
「違うのか?」
と勝手に推測をし始めていると、事務所の窓から救急車が見え、続いて赤い消防車が現われ、最初思ってたとおり、奥の工場の前で止まった。
消防車を見て、火事かと思ったけど、煙が出ている気配はない。
というか、そういう騒々しさは工場からはしていなかった。
※火事だったら、多少なりとも工場員たちが慌てるだろうし、物々しい雰囲気にもなるだろうから。
赤い車は、レスキュー車のようだ。
担架を持った救急隊員が右横の工場に入っていった。それに続くようにレスキュー隊員も入っていった。
「ナンダナンダ、ドウシタドウシタ」
残された車両の辺りのその工場の工員達が4、5人集まり始めて、工場の奥の方を見つめている。
彼らは身内の野次馬だな![]()
お昼のチャイムが鳴ってから、5分くらいして、担架に乗せられたおじさんが運ばれてくると、工員達は三々五々に散っていった。いや、その前に、工場内のアナウンスがボソボソ言っていたから、持ち場に戻るように言ってたのを聞いて戻ったのかもしれない。丁度、お昼休みでもあったし。
おじさんは、工場の制服は着ておらず、タンクトップだった。下半身は毛布らしいものに包まれ、担架で固定されていたが、上体は起こしていた。
ただ、左腕または肩の辺りを押えていたので、そこも打ったか、何かしたようだ。
まあ、流血のようなことはなかったようで安心した。
レスキューが来たから、何か大事かと思ったが、命に別状が無さそうで良かった。ちょっと血まみれが出てくるんじゃないかとドキドキしてしまった。
私も野次馬でごめんなさい。
ここの工場は、私がこの事務所に着てから5年近くなるけど、今日のように救急車が来るのは3回目である。
何を作っている工場か良く分からないけど、会社自体は儲かっているらしくて、5年の間に工場もしくは作業場!?らしき建物が2つ増え、事務所らしき2階建てのプレハブ小屋が1つ増えている。
しかし、危機管理が少し足りないようなのは確かだな。
私が昼食を買いにコンビニから戻ってくると、救急車もレスキュー車も既にいなかったが、換わりに警察が来ていた。
最近は警察も一応来るんだな、事情聴取に![]()




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